ダイエットと体温

体温はダイエットに不向き

体温

一般的な平熱は36.5℃前後…それよりも低い人は全体に比べれば「低体温」のグループです。

低体温の人はダイエットに不向きな体質のようです。

平熱が異なる人が同じカロリーを摂取したら、体温の低い人は高い人よりも代謝エネルギーが少ないから体温が低い。体温を維持するのに体温の低い人は、少ない燃料で目標地点に到達してしまうので、残ったエネルギーは脂肪に代えて蓄積してしまうのです。

反対に体温の高い人は目標地点が高いので体温を上げるために多くの燃料が必要です。摂取分で足らなければ、蓄えている脂肪までも燃料にする必要があるにで、結果的に痩せやすくなります。

車や家電は省エネが一番ですが、ことダイエットに関しては省エネされちゃうと困るのです。

「食べなくてもあまり痩せない」「食べるとすぐ太る」、そんな人は自分の体が省エネ運転の車だと思えばいいでしょう!


体温と基礎代謝

体温が1℃下がると基礎代謝は12%低下すると言われているようで、そこから単純計算すると仮に基礎代謝量が 1,400kcal/日 なら平熱1度の個人差で1日168kcalのエネルギー消費差が出てきます。30日だと5,040kcalもの個人差が出ます。

同じ摂取カロリーでも体温の低い人は1℃の違いで1ヶ月に 5,040kcal を余らしている。この省エネ分が脂肪として蓄えられてたら…

体脂肪のエネルギー量は1gあたりで9kcal

5,040kcal は560gの体脂肪分に相当しますので、毎月560g増えていくことになるのです。

低体温の人が普通の人と同じくダイエットを行っても毎月余分に560g分のダイエット効果を発揮しないと普通の人と同じような結果が出ないのです。

また、体脂肪そのものが温度の低い組織らしく、体脂肪が多くなると低体温になりやすいという悪循環が起こるようです。それ以外にも体内組織の活性が落ちて免疫力低下での疾患やホルモンバランスが悪くなり美容にも悪影響です。


体温を上げて基礎代謝をアップしよう!

平熱の低い人は体質や食生活の改善で体温を上げることが出来れば、それだけで基礎代謝量を増やして太りにくい体に作り変えることが出来ます。

低体温はダイエット以外にも弊害が多いので、健康のためにも体質改善を行うのもいかもしれません。

体温を上げるのに一番の方法は運動することです。毎日のウォーキングを続けることもいいでしょうし、筋肉量を増やすことで体温を上げることが出来るようです。動く体はそれだけ消費エネルギーも必要になるのでダイエットにも健康にもベストかもしれません。

また、たんぱく質の摂取を多くすることも体温を上げるのに効果があるようです。「太るんじゃないの?」と考えてしまいますが、栄養学的には有効なようです。

食物系だと生姜紅茶やカプサイシン(トウガラシの辛さの主成分)が体温を上げてくれるようです。