肌の仕組み

皮膚の再生サイクル

皮膚は、“表皮・真皮・皮下組織”という3つの層から構成されています。

これらの3つの層を形作る細胞は皮下組織で作り出され、その後時間をかけて上層に押し上げられて真皮を形成し、さらに押し上げられて表皮となり、最終的に角化して角質層を形成しています。

古くなった角質層は、垢となって体外に排出されます。

この再生サイクルを“ケラチニゼーション”といいます。

このケラチニゼーションが繰り返えされることで、私たちの皮膚は古いものから新しいものへと置き換わっていきます。


皮膚を守るバリア層

皮膚を構成する大切な器官として、“毛穴・皮脂腺・汗腺”などが挙げらるでしょう。

これらは、皮膚から不要な老廃物を排出するための排出器官として働き、それ以外にもとても大切な仕事を担っています。

汗腺と皮脂腺から排出された汗と皮脂は、皮膚表面で絶妙に混ざり合うことによって皮脂膜と呼ばれる層を形成します。

皮脂膜は、体外の刺激から皮膚を守ってくれるバリア層としての役割を担っていますので、スキンケアを考える上でとても重要です。皮脂層が良好に形成されていると、ケラチニゼーションが正常に繰り返されることで何もしなくても私達は人間本来の健康な肌を保つことができます。

しかし、過度の洗顔や顔剃り、その他の刺激によって皮脂層がはがれてしまうと、本来のバリア機能や自然治癒能力を正常に発揮することができなくなってしまい、ニキビが出来やすい肌になってしまいます。

皮膚には外部刺激を守り、傷ついた部分を自然治癒する能力が備わっております。これらが正常に機能していれば、ニキビなどに悩まされることはなくなります。

ただ、ホルモンバランスの低下や皮脂層の破壊によって本来備わっているはずの防御システムやケラチニゼーションのバランスが崩れてしまうことがあります。

ニキビ治療を考える際、もちろん抗生物質などによってニキビ菌自体を駆除することも大切ですが、皮膚機能を正常に戻すような工夫を自分自身で実行するが大切であるといえるでしょう。

ニキビ跡のケア方法としてビタミンCを塗布・ケミカルピーリング・レーザ治療などがあります。