食事誘導性熱代謝 DIT:diet-induced thermogenesis

たんぱく質は炭水化物や資質と違いその多くが身体を作るために使われます。

過剰摂取したたんぱく質(アミノ酸)が脂肪としてエネルギー源の蓄えとなる量は少なくあまり気にしなくていいようです。

また摂取時には食事誘導性熱代謝と呼ばれる働きがあり、たんぱく質はその時に他の栄養素より多くのエネルギーを消費します。


食事誘導性熱代謝とは?

食物を摂取することによって消化機能が活発に働き、そのことでエネルギー消費が発生します。

これを食事誘導性熱代謝(DIT:diet-induced thermogenesis)と呼び、他にもほぼ同義語である特異動的作用(SDA:Specific Dynamic Action)と呼ばれることもあります。

  1. 消化液の生成と分泌
  2. ブドウ糖・アミノ酸などの消化管吸収
  3. 肝臓などにおける代謝の増大

この食事誘導性熱代謝で消費するエネルギー量は

  1. 糖質
    摂取エネルギーの約6%
  2. 脂質
    摂取エネルギーの約4%
  3. タンパク質
    摂取エネルギーの約30%

タンパク質の消費エネルギーが他に比べ大きいのが特徴です。

この食事誘導性熱代謝は個人差があり、食事でのエネルギーを発散が少ない人ほど太りやすい体質とされます。

また、朝よりも夕方や夜のほうが少なくなるようで、夜の食事を控えめにしたほうがいい理由にもなっています。