食べる時間帯
【時間帯】というキーワード
食べる時間帯も運動する時間帯も意識することでダイエット効果に違いがあるようです。
交感神経と副交感神経
自律神経という言葉はご存知でしょうか?
この自律神経は「交感神経」と「副交感神経」があり、外的(ストレス)に対して最初に働くのがこの自律神経で、意識と関係なく勝手に働く本能です。
この「交感神経」と「副交感神経」が、循環・呼吸・消化・発汗・代謝・体温調節などの体の機能を調整しています。
生命維持に欠かせない役割を本人の意思に関係なく行っているわけです。
このふたつの神経は、昼と夜で優位性が交代し、昼間は交感神経が優位になっていて、夜はその反対の副交感神経が優位になっています。
交感神経は肝グリコーゲンや脂肪分解を支配し、副交感神経は消化管機能や新陳代謝などを支配するようです。
夜になると眠たくなるのも副交感神経系にコントロールされて、心拍数や血圧が下がり目を閉じさせて眠らせるわけです。そして眠っている間には、一日の疲れを取ると同時栄養素を体内に蓄積していきます。
ダイエットのキーワードとなる消化・吸収・燃焼で考えると、昼間は体を動かすことに対して交感神経が優位な状態でスタンバイしているので、運動をしてエネルギーを必要としたらすぐに肝グリコーゲンや脂肪から燃料を取ることができるので、効率よく燃焼できるのですが、夜は運動をしても交感神経の働きは鈍く多くの燃料補給を行ってくれない。脂肪燃焼の効率は悪いのです。
反対に副交感神経の作用で考えると、昼間は脂肪として蓄える準備ができていないので、摂取しても交感神経優位から消費エネルギーへ回されるようになりますが、夜は副交感神経がスタンバイしているので食事をすると脂肪として蓄積される効率がよくなり、結果として太ってしまいます。
朝・昼は多く食べても大丈夫!
夕食は少なめに!
夜食はダメ!
というのも、この二つの神経の優位性から言われることです。
よく噛んで食べること
【よく噛む】ことも肥満防止に一役かっています。
噛むことでエネルギーを消費しやすくなること。
それと噛むことで食事の時間を多く取れること。
早食いはダメ!と言われますが、それは食べてる量を体が把握出来ずに食べ過ぎてしまう原因になるのです。
人間の満腹感は、血液中の血糖値の上がりを脳が感知して「お腹いっぱいになった」と感じるのですが、このサインが届くまでに20分ほどかかるといわれ、早食いしてると満腹になってるにもかかわらず満腹感が無いために食べ過ぎてしまうというわけです。
脳が求めてる以上の摂取分は、インスリンの作用によって体脂肪として蓄えられてしまいますので、20分の時間差には注意しなければいけません。
ゆっくりとよく噛んで食べることでこの時間差を防いで正常な満腹感を得ることに心がけましょう。