たんぱく質 PROTEIN

たんぱく質はカラダを作る必要不可欠な栄養素。

人間の体は、14~19%がたんぱく質でできていて、これは水分(約60~70%)に次いで多い量で、乾燥重量だと3/4にもなります。

筋肉・臓器・皮膚・毛髪・血液・爪など体の構成部品の大部分はタンパク質で構成されています。

それ以外にも神経伝達物質ホルモン酵素などの機能面の材料になるなど生きていくために欠かせない栄養素です。


タンパク質の同化と異化(代謝)

皮膚にしても筋肉や臓器でも、細胞は常に古いものから新しいものへ入れ替わっている(新陳代謝)ので、新しい細胞のためにたんぱく質を補ってあげなければなりません。

体重1kgで5gのタンパク質が毎日入れ替わっていると言われています。その内の80%ほどは腎臓で再吸収されて利用し、残りの20%を食事から必要とします。

健康な新陳代謝を行う食事で必要な量は、体重1kgで1.0g、軽い運動をしている人なら1.2~1.5g、毎日のように本格的な有酸素運動をしている人なら1.5~2.0gは必要とされています。


タンパク質はアミノ酸の集まり

カラダを作るのに必要不可欠な栄養素タンパク質ですが、そのままでは分子が大きすぎて吸収されないのです。

そのためにペプシンと呼ばれるたんぱく質分解酵素によってアミノ酸に分解されて吸収された後、必要な場所で再度結合されて筋肉や骨・皮膚・内蔵、血液などの体組織になったり、脂肪やエネルギーになったりします。

アミノ酸は20種類
タンパク質とはアミノ酸の結合体。たった20種類のアミノ酸が結合の仕方の違いで、10万種類ものたんぱく質に変化して体を構成しています。