なぜ肥満になるの?
「摂取カロリー」が「消費カロリー」を超えると、その分が脂肪へと変換・蓄積されて肥満になっていきます。いわゆる『食べ過ぎ』です。
でも、単に食べ過ぎで「摂取カロリー」が「消費カロリー」をオーバーして肥満になる人も入れば、あまり食べなくても基礎代謝が低い人は「摂取カロリー」が「消費カロリー」を上回り肥満傾向になる人もいます。
代謝というキーワード

- 基礎代謝
- 活動代謝
- 食事誘導性熱代謝(DIT)
消費エネルギー(消費カロリー)には上記の3つがあり、一番多いのが基礎代謝で全代謝の60~70%を占めています。
多く思える活動代謝(体を動かすこと)は全体の20~30%だそうです。意外ですよね。
運動をしてもそれ自体で消費するエネルギーはわずか なのですが、運動することで筋肉を付けることができ、同じ体重でも筋肉が多い人は少ない人よりが基礎代謝が多くなって全体の消費エネルギーが増えて、結果的に「摂取カロリー」が「消費カロリー」を上回り、肥満になりにくいってことです。
時間帯というキーワード
「食べたものをどうするか・・・」その時間帯でも違いがあるようです。
自律神経という言葉はご存知ですよね。この自律神経は「交感神経」と「副交感神経」があり、外的(ストレス)に対して最初に働くのがこの自律神経で、これは勝手に働いちゃう本能です。
交感神経優位は緊張した状態のことで、「敵に出くわした」「危機感を覚えた」とか「緊張した」とかそんな時で、副交感神経優位はリラックスした状態のことで、外的などの恐怖にさらされない安心した状態のことです。
一日のうち、仕事中や学校での勉強中などの昼間は交感神経が優位になって、家に帰って落ち着いたら夜間は副交感神経が優位になるのです。
交感神経が活性化されている昼間はエネルギー消費は高まり、反対に交感神経が活性化されている夜は反対に栄養素を体内に蓄積しようとするそうです。
だから「夜食は禁物!」なのです。
栄養素を体内に蓄積しようとしてる夜間に食べちゃうわけですから
それと食後の昼寝もダメ!
昼はエネルギーを消費する時間帯なのに、眠ることで「交感神経」と「副交感神経」の優位度を逆転させて、副交感神経を活性化させてしまうので体内蓄積が始まってしまうのです。
体質というキーワード
肥満とは体脂肪が過剰に蓄積した状態
【太い人=脂肪の多い人】です。
人間には脂肪細胞があって、栄養素の蓄積はこの脂肪細胞に貯められるのです。脂肪細胞が無ければ脂肪も貯まらないわけですが、栄養素の備蓄以外にも外的衝撃から臓器を守る役割が脂肪細胞にはあるので必要といえば必要なのです。
ただ、この脂肪細胞の数と大きさは人によって異なること。数が多ければ蓄える倉庫が多いわけですし、脂肪細胞が多きければ一箇所にたくさんの備蓄が可能に可能となり、その結果、肥満になりやすいってことです。
- 脂肪細胞増殖型肥満
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人間には脂肪細胞が増える時期が3回あるようで【妊娠末期の胎児期】【生後1年間】そして【思春期】だそうです。
この時期には脂肪を増やさないようにしたいものです。
若い頃に太ってた記憶のある人は要注意!脂肪細胞が多いわけですから、ちょっとしたことでまた太ってしまうかもしれません。
一度増えてしまった脂肪細胞は減少しないといわれていましたが、その説も否定されてきました。使わなくなった細胞は必要なくなるってことです。少しはやる気が出てきましたか?
- 脂肪細胞肥大型肥満
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若い頃にはやせていたのに・・・
しかし、中年になってから太ったという人には、脂肪細胞の数自体は正常ですが、細胞の大きさが大きくなったのです。
そんなひとは、摂取量などの制御でダイエットにもまだ成功しやすいので、中年太りとあきらめずに頑張りましょう!
肥満対策
肥満の原因は人それぞれで、その対策方法も人それぞれということです。
ダイエットをするには【なぜ太った】かを知ってから、それを改善いていくことが大切でしょう。
- 生活リズムを朝型に
- 朝食はしっかり食べ、夕食は早めに
- 夜食は軽めに低カロリーで
- 毎日のちょっとした運動を
脂肪をため込まないために生活習慣の改善をしましょう。