リバウンドの仕組み
生体恒常性機能(ホメオスタシス)
ダイエットの話の時に必ず出てくる言葉がリバウンド
このリバウンドはあなたが行なっているダイエットに対しての体内組織の抵抗運動です。
そもそも人間の体には生命維持を目的としたあらゆる機能が備え付けられていて、外部の環境変化に対して内部を守ろうとします。
外気温が下がると体が震えるのは、振動さすことで熱を発生して暖めようとする機能で、風邪を引くと発熱するのも熱で風邪ウィルスを退治しようとしているのです。
暑い時に汗をかくのも熱を放出するためで、これら身体を正常に保つための機能を生体恒常性機能とかホメオスタシス効果と呼んでいます。
ダイエットの目的は体重を減らすこと、余計な脂肪を取り除くことで、そのために食べ物を減らしたり偏った食事をして余分な脂肪の原因を減らしたり運動で取り除いたします。
しかし、これらの行為を体は異常事態と思ってしまうのです。
食糧不足モード?
体内に入ってくる栄養素が減ると【世の中の食糧不足!生命の危機!!】と感じて「これからは食べ物も減るから節約しよう!」と今までは贅沢に使っていたカロリーを少ない消費カロリーで機能するようになり、今後のためにと少ない摂取分を賢い遣り繰りで蓄えるようになってきます。少ない燃料でも大きく動ける省エネ人間になってしまうのです。
ダイエットを頑張ってる人からすれば「余計なお世話!」です。
体の機能が【食糧不足モード】入ってしまうといくら摂取量を減らしても運動をしても、体重が減ってくれない停滞期に突入していきます。
このような状態も頑張って続けていれば、「余計なお世話!」に終止符を打ってくれます。「特に食糧不足でもないのだ!今までどおりにカロリーを消費しても大丈夫なんだ!」と判断してくれるようになるのです。
問題は頑張れない人
停滞期に結果が出ないので諦めてしまう人
体の機能が【食糧不足モード】の状態で元通りの食生活になるとどうなるでしょう?空から札束が降ってくるようなもので、ここぞとばかりにどんどんポケットに仕舞い込んでいきます。
勢い余ってダイエット前の体重を超えて太ってしまうのがリバウンドの恐ろしさです。
スタート時から急激なダイエットも体に異常信号を伝えるので、そのしっぺ返しは大きくなります。
このリバウンドの被害にあわないためにもダイエットはゆっくりと時間をかけて行なったほうが良いかもしれません。